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大村ワン岸ジャック日和
ジャックラッセルテリア サクラと、 なんちゃって黒ラブ ワーブ  何だか迷惑掛けてます。
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ピクニック 3
その頃の僕たちは実に良く歩いたものだ。

地下鉄阿波座駅から靱公園を歩き そのまま第三ビルの地下を歩き
梅田から難波まで歩いた。

色んな話をしたのだろうが、殆んど覚えて居ない。   
案外あんまり喋らずに歩いていたかも知れない。
   
随分後に聞かされたが、時々 難解で理解し難い話を聞かされたと言われたが、そんな覚えは全く無い。    でも、その頃の僕は 今よりずっと、面白みの無い真面目な奴だった。

僕はまだ修行の身だったので、今から思えば随分無理をしてデートの時間を作っていたと思う。
兎に角 無理して僅かな時間を作り、そして二人で歩いた。

今から思えば随分と幼いデート内容なのだが、背伸びしても仕方が無い。  嘘も飾りも嫌だと思っていたんだと思う。

以前も書いたが、携帯も無い時代の話だ。   思い込みの激しい彼女との待ち合わせは実に良く行き違いを起した。
そして僕は何時だって雑踏の中で彼女を探し出した。

僕の人探しの超人的能力は、この頃 こうして身に付けたのだ。



080725の映像 087_u400




季節は今頃だろう  良く晴れたある日。
時々熱風が吹く 人が多い公園で、木陰を捜して歩いていた。



公園の真ん中の噴水で何か騒いでいた。
見れば身なりの悪い 歳取った男女が人目も憚らず言い争いをしていた。 
多分夫婦者だろう、何があったか知らないが、場所も場所、 やり過ぎだ。

僕は彼女の手を引いて早々にその場から退散した。
その日も夜になるまで良く歩いた。

彼女は、当時寮に住んで居たので送って行くのが決まりになっていた。

その女子寮の前の道路には、各々彼女を送って来た恰好の良い車がエンジンを掛けたまま停まっているのが当たり前の光景だったが、僕はまだ免許も持って無かった。

だから僕達は、寮の隣の靱公園のベンチに腰掛けて、門限間際までいろんな事を喋った。


080725の映像 122_u400


さあ、時間だ。  と、立った時、
「あんなふうになるのは嫌だ」と、
唐突にリンリンは言った。

何を言っているのか僕にはすぐ判った。
実は僕もずっとそう思っていた。

「大丈夫だ。  僕らはあの人達と違う」と、僕は言った。


あれは「約束」だったんだ。
汚い事も惨めな事も全て引き受ける約束だったと思う。
その頃の僕は、まだ自分の未来にさえ責任が持てなかったのだから、空手形の様な約束だった訳だが・・・


僕は今でも約束を果たしているかな?
少しでも気を抜いたら壊れてしまう事もある。
でも、大丈夫だよと今でも言おう。

だって僕は気づいているんだ。
   
あの日須磨へのピクニックに向かう電車に帽子を押さえて飛び乗ったまま、僕らのピクニックはまだ終わってないんだよ。



080725の映像 130_u400



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ボズビー

Author:ボズビー
つつじ公園 大村公園 池田湖など出没。 ボズのフリーな日には、何処だって行っちゃう行動派。

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